何故ふくろうなの?

友人、知人、庵をお訪ねの皆様から、「何故ふくろうを?」と訊ねられました。
「どうしてふくろうに惹かれたの?」

日本野鳥の会京都支部報「そんぐぽすと」に紹介された庵の案内文です。


「ふくろう庵へのお誘い」

夜の森を散歩しました。木々の梢や葉が、風に打たれ優しく風に揺れています。

深い静寂の向こうからかすかな羽音が耳に届きました。「あっ、ふくろう!」

哲学者のような風貌と沈着冷静な行動、おどけたユーモアのある表情は、疲れた心を安らかさと解放へ導いてくれます。私は自然の中を駆け回っていた子供時代にタイムスリップしています。
そんな夢をよくみるようになりました。

フクロウとの「お付き合い」を始めて、もう、何年になるでしょう。いつの間にかたくさんのフクロウたちに囲まれていました。フクロウを素材にした工芸品や書画、写真、資料などに加え、紙粘土や古布などのフクロウたちが集まりました。創作も試みるようになりました。今も、<森の賢者>に私自身の生き方を照らし合わせ、学ぶ毎日を楽しんでいます。

同好の方々と心を通わせたい一心で、京都・大原野にある山あいの集落の一軒家を「ふくろう庵」と名付け、コレクションを公開させていただくようになりました。

 


 

「ふくろう庵」を自作のふくろう展を機に公開したのは、1998年5月です。

庵を公開したお陰で、たくさんの方々と出会うことができました。「ふくろう庵」は、私にとっては、心癒す空間です。自然の中で、フクロウたちに囲まれ、素直な子供時分の心にかえることのできる場所になっています。庵では、一日中、庭仕事をしています。

人間関係のゴタゴタ、そこで、自分の中に起こってくる嫌な感情(不安、不信、嫉妬、憎しみ、絶望、・・)世間知らずで育った私が自立のために直面しなければならない困難、その後の病気、・・・神様は、意地悪です・・どうしてこんなに次々と・・と人生を諦めたくなったこともありました。

庵にいて、野の花や自然に囲まれていると、人への嫌な感情もなくなってしまいます。
子供時代に観たふくろうは、わたしにとって、自然の象徴みたいなもの。自然の中にいると、子供の頃のような素直な自分、いちばん好きな自分になれるのを感じました。

物事に動じず、考え深げな哲学者の面持ち。ユーモアたっぷりにとぼけていて、ゆったりと優しいぬくもり。
そんなふくろうのイメージが私のこころをとらえました。
ふくろうに惹かれるのは、もしかすると、子供の頃から、ひといちばい怖がりで寂しがり屋の私が、「ふくろうのように悠然と生きたい」と願う憧れの気持からかもしれません。


フクロウコレクション第1号は、30代初めに中華街で見つけた木彫りフクロウ
その後、二つ、三つと増え続け・・・
今では


数えられなくなりました(*^_^*)。


新聞・雑誌掲載、および、TV・ラジオ・インタビュー出演。

☆1998年3月TV「街角チャチャチャ」・・アポなしの取材。
この番組、いきなり街角で、「ちょっと変わった人はいませんか・」と長岡京市内に。長岡天満宮グランド、パターゴルフのグループに。そのメンバーに私のダンスの教室の生徒さんがいました。それで、自宅スタジオに・・、そして、庵へ。

☆1998年4月9日京都新聞夕刊掲載。5月1日から5日までの作品展などの紹介。
大きく取り上げられたので、5月の連休中は、駐車場のことなど、町内会長さんをはじめ、地元の皆さまにいろいろお世話になりました。

★その後、雑誌、TVなどに。
☆丸善「ふくろう展」に庵主の作品出品。北海道のクラフト作家・石島しのぶ様のお世話で、京都店や東京店で出品しました。

★第1次ふくろうブームだったのかもしれません。